Excelで資料を作っていると、「手順①」「注意点②」のように丸数字(丸囲み数字)を使いたい場面がよくあります。しかし「㉑以降が変換で出てこない」「51以上の丸数字が見つからない」と困った経験はないでしょうか。
この記事では、次の3点がわかります。
- 丸数字①〜㊿を入力する3つの方法と使い分け
- ㉑以降が変換候補に出ないときのIME設定
- 存在しない「51以上」を使いたいときの代替案
▲ Excel サンプル
丸数字はそもそも何番まで存在するのか
最初に押さえておきたいのは、丸数字は文字として「㊿(50)」までしか存在しないという点です。
丸数字はUnicodeという文字コードの規格で、次の3グループに分けて定義されています。
| 範囲 | Unicodeでの定義 | 備考 |
|---|---|---|
| ①〜⑳ | U+2460〜U+2473 | 古くからあり、ほぼ全環境で表示可能 |
| ㉑〜㉟ | U+3251〜U+325F | Unicode 3.2(2002年頃)で追加。古い環境では非対応 |
| ㊱〜㊿ | U+32B1〜U+32BF | 同じく2002年頃の追加。古い環境では非対応 |
つまり「51以上が出てこない」のはExcelの問題ではなく、文字そのものが世の中に存在しないためです。対処法は記事の後半で紹介します。
3つの入力方法の使い分け
先に結論として、状況別のおすすめを示します。
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| 1〜2個だけ入力したい | 方法1:IME変換 |
| 変換で出てこない | 方法2:記号と特殊文字 |
| ①〜㊿を連番で並べたい | 方法3:UNICHAR関数 |
方法1:日本語入力(IME)で変換する
- 日本語入力がオンの状態で、セルに「1」と入力する
- スペースキーで変換する
- 候補に「①」が表示されるので選択する
「まる1」「まるいち」と入力して変換しても候補に出ます。半角の直接入力モードではIMEを通らないため変換できない点に注意してください。
方法2:「記号と特殊文字」から挿入する
- リボンの「挿入」タブ →「記号と特殊文字」をクリック
- 「コード体系」が「Unicode (16進)」になっていることを確認
- 「文字コード」欄に「2460」と入力すると①にジャンプする
㉑〜㉟は「3251」、㊱〜㊿は「32B1」から並んでいます。一度挿入した文字は「最近使用した記号」に残るので、2回目以降はすぐ呼び出せます。
方法3:UNICHAR関数で数式から作る(連番に最適)
UNICHAR関数は、指定したUnicode番号に対応する文字を返す関数です。A1セルに普通の数字(1〜50)が入っている前提で、次の式で自動変換できます。
=IF(A1<=20, UNICHAR(9311+A1), IF(A1<=35, UNICHAR(12860+A1), UNICHAR(12941+A1)))
「9311+数値」の根拠は、①のコードU+2460が10進数で9312だからです(1を足すと9312になるよう、1つ手前の9311を基準にしています)。21以降と36以降はコードの範囲が飛ぶため、IFで足す数を切り替えています。
この式を下方向にオートフィルすれば、①〜㊿の連番が一瞬で完成します。
㉑以降が変換候補に出ないときのIME設定
Microsoft IMEでは、⑳までは出るのに㉑以降が出ないことがあります。これは変換候補の文字範囲が制限されているためで、設定で解除できます。
- タスクバーのIMEアイコンを右クリック →「設定」
- 「全般」を開く
- 「変換候補の一覧に含める文字セットの範囲」を「すべて」に変更
これで㉑〜㊿も変換候補に表示されるようになります。
51以上の丸数字を使いたいときの対処法
対処法1:図形(楕円)と数字を組み合わせる
- 「挿入」→「図形」→「楕円」を選び、Shiftキーを押しながらドラッグして正円を描く
- 右クリック →「テキストの編集」で数字を入力
- 塗りつぶしを「なし」、枠線と文字色を黒、配置を上下左右中央に設定
1つ作ればコピーして数字を書き換えるだけで量産できます。
対処法2:「(51)」のような括弧表記に切り替える
データとしての扱いやすさを優先するなら括弧付き数字が現実的です。50までは丸数字・51からは括弧という混在は不格好なので、項目が50を超えそうな資料は最初から括弧表記で統一しましょう。
対処法3:50を超える連番設計を見直す
「大項目1〜10 × 小項目①〜⑩」のように階層化すれば、丸数字は20個もあれば足ります。読み手にとっても階層構造のほうが追いやすくなります。
丸数字を使うときの注意点
㉑以降は環境によって表示されない
①〜⑳に比べて新しい文字のため、古いシステムやフォントでは「□(豆腐)」や文字化けになる場合があります。社外に渡すファイルや他システムに取り込むCSVでは、㉑以降の使用は慎重に判断してください。
並べ替えや計算には使えない
丸数字は「文字」なので、SUM関数の対象にならず、並べ替えも数値順になりません。集計に使う列は普通の数値のまま残し、表示用の列だけUNICHAR関数で丸数字に変換する使い分けが安全です。
まとめ
- 丸数字は㊿(50)までしか文字として存在しない
- 単発ならIME変換、出てこないなら「記号と特殊文字」、連番ならUNICHAR関数
- ㉑以降が変換で出ないときはIME設定の文字セット範囲を「すべて」に
- 51以上は図形で自作するか、括弧表記への統一が現実的
迷ったら、UNICHAR関数の式をコピーして手元に保存しておくのが一番のおすすめです。次に丸数字が必要になったとき、貼り付けてオートフィルするだけで①〜㊿が揃います。
関連記事
- VLOOKUPを超える:INDEX・MATCHで複数条件+縦横検索を完全マスターする
- VLOOKUPで別テーブルのデータを自動取得する方法【コピペOKの実例付き】
- 担当者別・カテゴリ別の最大値を確実に取り出す!MAX+IF・MAXIFSの完全使い分けガイド
- 送料・割引テーブルを自動判定!MATCH -1 で「次に大きい値」を取得するExcel技
- ExcelのMATCHに潜む「255文字の壁」をEXACT・LEFT・MIDで突破する完全照合術【Lookupシリーズ】
あわせてチェック
この記事を読んだ方におすすめ
【中古】Excel計算表の作成・編集に役立つ〈厳選〉技 覚えて便利な基本操作で効… ¥398
◆◆◆おおむね良好な状態です。中古商品のため使用感等ある場合がございますが、品質には十分注意して発送いたします。 【毎日発送】 商品状態 著者名 技術評論社 出版社名 技術評論社 発売日 2004年0…
楽天市場で詳細を見る → 【中古】Excel計算表の作成・編集に役立つ〈厳選〉技 覚えて便利な基本操作で効…