アンケートの回答、テストの正誤判定、チェックリストの達成状況——「○」と「×」で記録した表を、最後に集計しようとして手が止まった経験はありませんか。○の数を数えたり、○なら何点と点数化したりする作業は、関数を使えば一瞬で終わります。
この記事を読み終えると、○の数を数えるところから、配点付きの自動採点まで、5分でできるようになります。COUNTIF関数とIF関数を中心に、コピペでそのまま使える式とあわせて解説します。
▲ Excel サンプル
とりあえずこれだけ:○の数を数える1行
細かい話は後回しでかまいません。まずはこの1行を覚えれば、今日の集計は片付きます。
=COUNTIF(B2:B11,"○")
これから扱うのは、たとえば次のような○×表です。B列に判定が入っている前提で読み進めてください。
| A(項目) | B(判定) | |
|---|---|---|
| 2 | 設問1 | ○ |
| 3 | 設問2 | × |
| 4 | 設問3 | ○ |
| … | … | … |

○の数を数える:COUNTIF関数
「○がいくつあるか」を数えるなら、COUNTIF関数が最適です。基本の書き方はこうです。
=COUNTIF(範囲, 条件)
B2からB11までの○の個数を数えるなら、こう書きます。×の数を数えたいなら条件を "×" に変えるだけです。
=COUNTIF(B2:B11, "○") =COUNTIF(B2:B11, "×")
よくあるつまずきポイント
意外と多いのが「○を数えたはずなのに合わない」というケースです。原因のほとんどは次の3つです。
- 全角と半角の違い:丸印の「○」と、アルファベットのオー、ゼロなどが混在している。
- 見えない空白:セルの前後にスペースが入っている。
- 似た記号の混在:「◯(環境依存の丸)」「●(黒丸)」などが紛れ込んでいる。
入力をプルダウン(データの入力規則)で○と×だけに限定しておくと、こうしたゆらぎを防げて集計が安定します。
なお、表記ゆれが避けられない場合は、ワイルドカード * で「○を含むもの」をまとめて数える手もあります。
=COUNTIF(B2:B11, "*○*")
○の割合(達成率)を出す
個数が出せたら、割合も簡単です。○の数を全体の数で割るだけです。全体はCOUNTA関数で数えると、空欄を除いた回答数になります。
=COUNTIF(B2:B11, "○") / COUNTA(B2:B11)
このセルの表示形式を「パーセンテージ」にすれば、達成率や正答率としてそのまま使えます。
○×を点数に変換する:IF関数
次は「○なら1点、×なら0点」のように点数化する方法です。ここで活躍するのがIF関数です。
=IF(論理式, 真の場合, 偽の場合)
B2が○なら1点、そうでなければ0点にするなら、こう書きます。この式を下までコピーすれば各行が点数化され、SUMで総得点が求まります。
=IF(B2="○", 1, 0) =SUM(C2:C11)
ちなみにIFの B2="○" は大文字小文字や全角半角を区別しません。判定がやや緩い分、似た記号の混入には前述のとおり注意してください。
○は加点、×は減点したいとき
テストで「正解は+1点、不正解は−1点」のような採点も、IFで対応できます。
=IF(B2="○", 1, -1)
「○=2点、△=1点、×=0点」のように3段階にしたいときは、IFを入れ子(ネスト)にします。
=IF(B2="○", 2, IF(B2="△", 1, 0))
点数化の列を作らず合計点を出す:SUMPRODUCT
採点用の列をわざわざ作らず、判定列から直接合計点を出したいならSUMPRODUCTが便利です。(B2:B11="○") は各セルが○かどうかを真偽(1か0)で返すので、これに配点を掛けて合計できます。
=SUMPRODUCT((B2:B11="○")*5)
複数の記号にそれぞれ配点したいときも、1つの式にまとめられます。
=SUMPRODUCT((B2:B11="○")*5) + SUMPRODUCT((B2:B11="△")*3)
「○1個=1点」でよければ、もっとシンプルにCOUNTIFの掛け算でも同じ結果になります。
=COUNTIF(B2:B11,"○") * 5
条件が多いならSWITCH関数がスッキリ
IFの入れ子が深くなって読みにくいと感じたら、SWITCH関数を検討しましょう。Excel 2019以降で使えます。
=SWITCH(B2, "○", 2, "△", 1, "×", 0, 0)
「B2が○なら2、△なら1、×なら0、どれにも当てはまらなければ0」という意味で、IFのネストより一目で構造がわかります。
集計をきれいに見せる仕上げ
最後に、集計結果を見やすくするひと工夫を紹介します。
- 条件付き書式:○のセルを緑、×のセルを赤にすると、表全体の傾向が直感的につかめます。
- 集計行を上に固定:合計や割合を表の最上部に置き、ウィンドウ枠の固定でスクロールしても見えるようにする。
- 0点を空白に:
=IF(B2="○",1,"")のように偽の場合を空文字にすると、見た目がすっきりします。
まとめ
Excelで○×を集計・点数化するときは、目的に応じて関数を使い分けるのがコツです。
- 数えたい → COUNTIF
- 割合を出したい → COUNTIF ÷ COUNTA
- 点数に変えたい → IF、複雑ならSWITCH
- 配点付きで合計したい → SUMPRODUCT、または COUNTIF × 配点
迷ったら、まずは =COUNTIF(B2:B11,"○") の1行から。入力のゆらぎ(全角・半角や余分な空白)にだけ注意すれば、どれもコピペですぐに使えます。手作業で数えていた集計を関数に任せて、ミスなく時短で仕上げていきましょう。
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