エクセルで分を時間に変換したい。Excelで「分」を「時間」に変換する方法|勤務時間や作業時間の集計に便利!
※この記事は2025年8月にリライトし、最新のExcel仕様・関数構成に合わせて更新しました。
Excelで作業時間や稼働時間を集計しているとき、
「〇分を時:分形式に変換したい」と感じたことはありませんか?
たとえば「200分」は「3時間20分」または「3:20」として表示したい。
ところがセルの書式や関数によっては、うまく表示できなかったり、計算結果がズレたりすることも。
この記事では、以下の内容を分かりやすく解説します:
- 分→時間への正しい変換方法(計算式)
- セルの書式設定(時:分表示、3時間20分表示など)
- 24時間を超える場合の対応方法
- よくあるミスとその対処法
分→時間の基本計算式
Excelでは、1日は24時間=1440分=1として扱われます。
したがって、「分」を時間形式に変換するには以下の式を使います。
=A1/1440
ここで A1 には「分」の数値が入っているとします。
表示形式を「時:分」に変更する方法
変換式を入力したセルに対し、書式設定を変更することで「時:分」表示が可能です。
方法①:時刻形式を使う
- セルを右クリック →「セルの書式設定」
- 【分類】で「時刻」を選択
- 【種類】で「13:30」などを選ぶ
方法②:ユーザー定義を使う
カスタマイズしたい場合は、【ユーザー定義】で以下のように指定します:
| 表示形式 | 結果の例 |
|---|---|
h:mm |
3:20 |
h"時間"m"分" |
3時間20分 |
※「分」表示を常に2桁(例:3時間05分)にしたい場合は、m を mm にします。
24時間を超える場合の変換方法
上述の方法では 23時間59分までしか正しく表示できません。
24時間以上(たとえば2000分=33時間20分)になると、意図しない結果になります。
そんなときは、INT と MOD 関数を組み合わせて「手動で」時間と分を分離します。
=INT(A1/60)&":"&MOD(A1,60)
または、
=INT(A1/60)&"時間"&MOD(A1,60)&"分"
分表示を常に2桁にしたい場合:
=INT(A1/60)&"時間"&TEXT(MOD(A1,60),"00")&"分"
または
=INT(A1/60)&":"&TEXT(MOD(A1,60),"00")
TEXT関数で「時間+分」の書式を整える
TEXT 関数を使うことで、より柔軟な表示制御ができます。
=TEXT(A1/(60*24),"[h]時間mm分")
ポイントは [h] を使うことで、24時間を超えても正しく表示される点です。
(h だけだと、24で繰り返しになります)
ユーザー定義で「時間+分」形式をカスタム表示する
=A1/(60*24)
この式を使い、セルの書式設定を以下のように変更します:
[hh]"時""間"mm"分"
[hh]にすることで、こちらも24時間を超えてもOKです。
よくあるミスと注意点
| ミス例 | 原因と対処法 |
|---|---|
A1/60 で表示が変になった |
表示形式が「標準」や「日付」のまま。ユーザー定義で修正 |
| 24時間を超えると「1:20」などになる | h:mm は24時間でリセットされるため [h]:mm に変更 |
| 分数がマイナス・空欄でエラーに | IFERROR で囲む、または IF 条件で対処 |
まとめ:時間変換をマスターして作業効率アップ!
- 「分 ÷ 1440」で時間変換できる
- 表示形式をうまく使えば
3:20や3時間20分にできる - 24時間超の場合は
[h]やINT/MODの手動変換が有効 - 実務では TEXT関数+ユーザー定義+関数の組み合わせが最強!
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