Excelでデータ検索といえば、これまでは VLOOKUP が代表的でしたが、
今ではその進化版ともいえる XLOOKUP が標準搭載され、Microsoft公式でも推奨されています。
XLOOKUPを使えば、 - 左方向の検索が可能 - 列番号を指定する必要なし - 見つからない場合のメッセージ表示が簡単 など、VLOOKUPの弱点をすべて解消できます。
本記事では、基本的な使い方から実務で使える応用例まで10パターンを図解付きで解説します。
初心者から中級者まで、今日からXLOOKUPを活用できる内容になっています。
目次
- XLOOKUPとは?
- 基本構文と引数の解説
- VLOOKUPとの違いとメリット
- 完全一致検索の方法
- 近似一致検索の方法
- 横方向(水平)検索の方法
- 部分一致・ワイルドカード検索
- 見つからない場合のメッセージ設定
- 複数条件検索
- 最新データや最後の値を取得する方法
- 実務応用例(シフト表、売上表、在庫管理など)
1. XLOOKUPとは?
XLOOKUPはExcel 365、Excel 2021以降で使用可能な新しい検索関数です。
VLOOKUPやHLOOKUPの機能を統合し、さらに強化されたもので、
表の行・列を問わず柔軟にデータを検索できます。
2. 基本構文と引数
=XLOOKUP(lookup_value, lookup_array, return_array, [if_not_found], [match_mode], [search_mode])
- lookup_value:探したい値
- lookup_array:検索する範囲
- return_array:返す値の範囲
- [if_not_found]:見つからなかった場合に返す値(省略可)
- [match_mode]:一致モード(0=完全一致、-1=以下、1=以上、2=ワイルドカード)
- [search_mode]:検索方向(1=先頭から、-1=末尾から)
3. VLOOKUPとの違いとメリット

| 項目 | VLOOKUP | XLOOKUP |
|---|---|---|
| 左方向検索 | × | ○ |
| 列番号指定 | 必要 | 不要 |
| 範囲変更の影響 | 受けやすい | 受けにくい |
| 見つからない場合の処理 | IFERROR関数が必要 | 第4引数で設定可能 |
| 検索方向 | 上からのみ | 上から/下から選択可 |
4. 完全一致検索の方法
最も基本的な使い方です。
例:商品コードから商品名を取得する
=XLOOKUP("A102", A2:A10, B2:B10, "該当なし", 0)
5. 近似一致検索の方法
例えば成績表から「80点以上」の評価を探す場合などに使用します。
=XLOOKUP(80, A2:A10, B2:B10, "該当なし", -1)
6. 横方向(水平)検索の方法
従来のHLOOKUPと同じ動きが可能です。
=XLOOKUP("4月", B1:G1, B2:G2)
7. 部分一致・ワイルドカード検索
商品名に「りんご」を含むデータを検索する例:
=XLOOKUP("*りんご*", A2:A10, B2:B10, "該当なし", 2)
*:任意の文字列?:任意の1文字
8. 見つからない場合のメッセージ設定
第4引数 [if_not_found] にメッセージを設定可能です。
=XLOOKUP("Z999", A2:A10, B2:B10, "データがありません")
IFERROR不要でスッキリ書けます。
9. 複数条件検索
2つ以上の条件を組み合わせるには、& で結合します。
例:商品コードと地域が一致するデータを検索する
=XLOOKUP("A102東京", A2:A10&B2:B10, C2:C10)
※配列数式として入力するか、365の場合はそのままでOK
10. 最新データや最後の値を取得する方法
最後の値を取得するには [search_mode] に -1 を設定します。
例:売上履歴から最新の金額を取得
=XLOOKUP("A102", A2:A100, B2:B100, , 0, -1)
11. 実務応用例
- シフト表:日付と部署を指定して担当者を検索
- 売上表:商品コードから最新月の売上を取得
- 在庫表:最終入荷日を取得
まとめ
XLOOKUPは、従来のVLOOKUPやHLOOKUPの欠点をすべて解消し、実務での検索作業を大幅に効率化します。
特に「左方向検索」「見つからない場合のメッセージ設定」「複数条件検索」は、日常業務での出番が多い機能です。
VLOOKUPから移行することで、将来的なExcelの仕様変更にも強くなります。
まずは日常の検索作業から置き換えてみましょう。